生理。

小学校のとき、女子だけ教室に集められて、それは毎月やってくるもので、毎月ナプキンをつけて過ごす必要があると教えられた。

ーへー、そうなのか

聞いた時はまるで人ごとだった。

そして、それはやってきた。

ー漏れてしまわないだろうか…
ーかゆくて気になる…
ーなんだか、お腹痛い…すごく眠い…

でも、そのときはしょうがないことだと思ったし、生理のことを話すのはなんとなく恥ずかしく思っていた。

友だちが「今日は調子が悪いからお休みする」と言った。

「大丈夫?」と聞いたら、友だちは「これは毎月のことだから」と言った。

人によって生理痛の重さや症状に違いがあることがわかった。

大人になってから、PMS(月経前症候群)なるものがあるのを知った。

―毎月なんとなく調子が悪いと思うのはこれなのか…

そして、数年前から、「フェムテック」や「フェムケア」という言葉を聞くようになった。

生理だけではなく、妊娠、出産、更年期など、さまざまな女性特有の健康課題について、サポートしてくれるものがあることを知った。

―これで楽になるのかも!

職場でも「フェムテック」や「フェムケア」について知ったり、話す機会があった。

なぜ、この不調が起きるのかを知り、どうしたらいいか考え、できることがあるとわかったら、なんだか気持ちが軽くなった。

「女子だからこんなことあるよね」
「なんとなくやな感じだけど、気のせいだ」
で、置いておかずに、「なぜ」を知る、話ができる機会はすごく大事だと思った。

私自身は、まず、吸水ショーツを取り入れてみた。

生理の期間中お手洗いに行くことを気にすることがなく、荷物もゴミも減らせる。

ナプキンかぶれもなくなり、一気にストレスが解消された。

そこから色々な製品を調べてみた。

デリケートゾーンに使えるフェミニンウォッシュやオイル、生理周期に合わせたフェイスパック、サプリメントなど、生理期間も心地よく過ごすことを助けてくれるものがたくさんあることを知った。

日々のモヤモヤが少しずつ晴れてきた。

モヤモヤすることを「しょうがないことだ」と思わずに調べてみる、話してみる。

自分が自分らしくいられるように。

厚生労働省「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」
https://w-health.jp/

経済産業省「フェムテック―新しい当たり前をつくり女性が働きやすい社会を」
https://www.femtech-projects.jp/

文 / みさ
写真 / 松永奈々