”水産系シンガーソングライター” の牧野くみです。
北海道の知床に生まれ育ち、自然、特に海と魚が大好きです。
自然への感謝を歌いたい。
音楽を通じて、自然と向き合う生産者さんの力になれるような活動がしたい。
そう強く思うようになり、“水産系”という肩書きを自分で勝手に付けました。
水産物に関する楽曲提供をしたり、水産業のワークショップに参加したり。
そうしているうちに、ご縁あって水産庁の「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」に参加させていただくようになりました。
このプロジェクトの参加者は、
実際に漁に出る方、
加工や流通に関わる方、
釣りや水産メディアに関わる方など、
ジャンルは多岐に渡りますが、
名前の通り、皆さま女性です。
水産業は、男性が多い業界です。
女性ならではの苦労があるとたくさんお聞きしています。
だからこそ、女性ならではの視点や経験を活かそうと、
メンバーの中には、ラインスタンプをリリースした方や、
SNSで調理法を紹介している方などもいらっしゃり。
水産業や魚食に関心を持ってもらえるような活動を、それぞれが行っています。
男女の差は、体格や体力、脳の作りなど、個人差はあれ存在すると思います。
その差を無理やり埋めようとするのではなく、
また至らないからと差別するのではなく。
違いや個性を活かして、お互いを尊重し合う仕事がもっとできる。
そんな社会になればいいなと考えています。
私は過去に、音楽活動や他のお仕事でも、
「なめられたくないからしっかりしなきゃ」
「認められなきゃ」と、
本来の目的とは別の部分で、
男性と張り合ったり、ぶつかってきたことがありました。
振り返ると、意地のような振る舞いだったと思います。
それは、私の好きな自然の摂理に反するのではないか。
年齢を重ね、活動を重ねるうちに、そう思うようになりました。
もちろん、男性が活躍する職種で、強い意思や想い、覚悟を持って、
彼らと同等の立場を志す女性はかっこいいと思うし、応援しています。
男性も女性も、それぞれがもっと自然体になれたらいいな。
そんな思いも、自身の音楽や深海合唱団の活動を通して、伝えていきたいと思います。
参考URL:
水産庁 「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」について
水産女子プロジェクト公式Facebookページ
写真 / 松永奈々