わたしを飾るもの。
深海合唱団 × カエルデザイン
フォトエッセイ

#3  選び、つくる

ファッションが趣味です。
と言えるくらいには、洋服もアクセサリーも好きです。

好みのショップやブランドを見つけては嬉しくなり、
Instagramを開けばどこかに素敵なアイテムが無いかと探してしまったりします。

アイテム選びのポイントは、こだわりとストーリー。
あとは、ビビビッと来るかどうか。(要はこれ。フィーリングって大切だよね)

機械で量産されている物は、手頃なお値段の上にクオリティが高かったりして、
それはそれで大変魅力的なのですが、
手仕事でひとつひとつ丁寧に生み出された物たちにはより一層の愛を感じます。

作り手さんのこだわりや技術、気持ちの詰まった物だから。
大切に長く使おうって、手元に来てくれてありがとうって、
自然と大切にしたくなるのかもしれません。

そしてそれを身につけたときに、そこに込められた物語を思い出すんです。

この「青いピアス」を身につける度に、
青く広い海に思いを馳せることでしょうし、
環境問題を意識するでしょうし、
人にも地球にも優しい人でありたいと、そう思えるんじゃないかな。

失敗と成功を積み重ねてきて、自分に似合うものが段々とわかってきた今日。
(今考えればどうして格好いいと思って着ていたんだろう、なんて思うものが沢山ある)

どういう人になりたいか、
どういう人でありたいか。
そんな意識と志が、ファッションにも現れている感じがします。

洋服やアクセサリーは、自己表現のひとつ。
上手く活用すればなりたい自分になれるかもしれない、なんて希望を持ちながら。

似合うことと、理想へ近づきたい気持ちと。
上手くバランスを取りながら、アイテム探しの旅は永遠に終わることが無さそうです。

これから先、もしも少しの勇気が必要になる場面があれば、
迷わずにこの「青いピアス」を身につけたいな。

海のように力強い聡明なブルーが、そっと背中を押してくれそうだから。

カエルデザイン

カエルデザインは、様々な障がいを持つ人たちとともに、廃棄され海岸に漂着した海洋プラスチックやフラワーロス(廃棄花)などを回収し、アクセサリーなどに加工する、アップサイクルブランドです。
https://kaerudesign.net/

文 / 千羽 菜月
写真 / 松永奈々