今年も、沼津港深海水族館にタカアシガニ神社がお目見えするということで一路沼津へ。

まずは沼津の海沿いをぐるりと回り、大瀬崎を目指します。

その先端あたりに位置するのが、駿河湾沿いの漁民の崇敬を集めているという大瀬神社(おせじんじゃ)。
海の守護神と信仰される「引手力命(ひきたぢからのみこと)」を祀っているそうです。

神社までの道のりも、ぐるりと海沿いを歩きます。
大瀬神社は、未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選にも選ばれているそう。

また、船を新造する時には、必ずこの神社に参詣し、海上の安全を祈念したと言われているそうです。

そして神社の境内に、伊豆七不思議の一つに数えられている霊池があるとのことで。
こちらが、大瀬崎の神池です。

大瀬崎の神池

海から最も近いところでは距離が15mほど、標高も約1~2mしかなく、海が荒れた日には海水が吹き込むにもかかわらず淡水池であり、鯉やフナ、ナマズなどの淡水魚が多数生息している不思議な池なのだそうです。

その少し先には、伊豆大瀬埼灯台。
1957年(昭和32年)11月点灯。高さ13m。光度8千5百カンデラ、光達距離12海里。

伊豆大瀬埼灯台

さらに散策をしていると、推定樹齢1,500年という御神木が。
天然記念物の「大瀬崎のビャクシン樹林」のうちの一本だそうです。

大瀬神社の御神木

石で少し見えづらくなっていましたが、こんな御神告もありました。
「此処にゴミ(を)捨てるものは罰せられ(、)これを拾うもの(は)救われる」

見学などはできませんでしたが、大瀬神社には古くから漁民の描いた絵馬や漁船模型が多数奉納されており、県の指定有形民俗文化財にも指定されているとのこと。
奉納された絵馬は、駿河湾漁民の暮らしぶりを知る上で貴重な物だそうで、歴史的にもとても貴重な神社となっているようです。

それからまた海沿いをぐるりと回って、沼津港深海水族館へ。

SNSで知って、面白いなと思っていた「タカアシガニ神社」にようやく来ることができました!

タカアシガニの特産地である沼津市の戸田地区では、大正時代から甲羅に鬼などの絵を描き、魔よけや厄よけのお面として各家庭の玄関などに飾る風習があるそうです。

10年ほど前から、例年企画されているとのことなので、お正月に沼津へ行く機会がある方はこちらもぜひ。